Life

とある日の船上の研究生活をお伝えします。

調査船が観測点にいるか、それとも移動中かで生活スタイルは大きく変わります。

<観測点でのある一日>

朝起きて、まずは外の様子を確認します。この日は観測の日。

まず朝ご飯に行きます。
写真の彼は年下(大学4年)ですが、
乗船回数は圧倒的に多くて頼りになる子です。

食べた後は外の風を浴びに行きます。何度見ても外の景色は飽きません。

各々シフトに沿って作業を始めます。これは表層水を採水している時の写真です。
意外に原始的でバケツを使います。バケツ満杯の海水を10m引き上げるのは大変です。

大型の採水器を使って、表層から海底の水を採水します。
深くて5000mまで下ろします。その時の待ち時間は5時間程度とすごい長いです。

採水器のオペレーションもお仕事です。学生や技術員の方が責任をもって見てます。
勿論、友人たちと雑談もしますよ。

海水を各々保存容器に移しています。コンタミが怖いので皆さん慎重に行います。
ここではチームワークが重要です。お互いが協力し合い、なるべく早く終わらせます。

お昼ご飯の時間!船の最大の楽しみはご飯です!
料理長は乗組員の士気を上げるために毎日一生懸命です。

午後は別の研究。培養実験を冷蔵室で行います。
長時間寒い中にいるので、赤道付近にいますがかなり冷えます。
この部屋では極地用の防寒着を着ます。

培養実験のサンプル分析(吸光光度計)をガンガン進めていきます。
隣にいるのは僕の教授です。個人的に世界で一番優しい人だと思っています。

夜ごはんの時間!ご飯の時はチャイムが鳴り、皆さん一目散に食堂へ向かいます。
基本的にご飯は食べれるときに食べます。忙しいときは取って置いてくれます。

深夜も作業はあります。1か月後に終わらせて、ジャカルタに着かないといけません。
周りには全く光がなく、本当に漆黒って感じです。陸では絶対にありえません。

夜食の時間です!ご飯の時間はあればあるほど良いですね。
夜食はあらかじめお願いしとくと、用意してくれます。本当にありがたいです。

きちんとシャワー・お風呂もあります。夕方から自由に入れます。すごい混みます。
私が乗ったときは水処理装置が一部故障しており、お風呂は二日に一回でした。

ちょこっと勉強したり、船内のレポートをしたり、そんな時間もあります。
私は日本に戻ったらすぐにゼミがあるので、その準備を進めていました。

寝る前には学生達で集まったりします。
盛り上がる話は寄港地での過ごし方とか 、陸の彼女の話とかですね。
私はこの時間がすごい好きでした。

やっと寝る時間です。僕のペアは早く寝るので、それに合わせて布団に入ります
あとこの時間にスマホを見て、陸の情報を仕入れたり。
この時はゴーンさんのニュースが流行っていましたね